ネットアップ独自のハイブリッド クラウド ソリューション
投稿者:Eduardo Rivera
私達は、ネットアップのIT部門としてどうすればもっと会社をサポートできるかを模索していました。そして、自分達が求める理想的なソリューションがこの世に存在しないことに気づきました。それはプライベート クラウドとパブリック クラウドの両方で動作し、DevOps、CaaS、PaaS、IaaSのすべてを1カ所で提供するシングル プラットフォームで、アプリケーションの開発者と管理者が同じように使えるプラットフォームです。
そうして完成したのがハイブリッド クラウド プラットフォームCloudOneです。CloudOneは開発者をサポートしてその能力を最大限に引き出し、新しい革新的な製品や
ソリューションの開発をあと押しするプラットフォームです。ネットアップのビジネスは、優れたアプリケーションを構築する開発者の肩にかかっています。つまり、開発者の仕事を楽にすることが、ネットアップの成功につながります。
ビジネスの実行と変革
ネットアップITのハイブリッド クラウドのベースとなるのが、「ビジネスを変革する」というアイデアです。そのうえで、私達はワークロードを2つに分けて考えています。
まず、日常的な業務と「ビジネスを実行する」業務には、SaaSソリューションを使用します。営業業務や人事、財務などがこれに該当します。これらのワークロードについては、
ネットアップが競合他社と差別化できず、競争で優位に立てない場合は、他社のSaaS
プラットフォームを活用します。
一方、ビジネスを変革する可能性のある業務については、CloudOneが提供するクラウド サービスを使用します。開発者には、最高の仕事をして製品を迅速に改善することが求め
られます。このような変革はクラウドで起こります。迅速かつダイナミックなアプリケー
ション開発を可能にするために、CloudOneではプライベート クラウドとパブリック クラウドを活用しています。
ハイブリッド クラウド戦略をスタートしたときに設定した次の目標についても、この戦略が力を発揮します。
アプリケーションの迅速な変更
CloudOneで開発されるアプリケーションは、これまでの毎月または四半期といったペースではなく、毎日または毎週リリースされます。
開発者は開発に専念
開発者は、コンテナ内で実行されるマイクロサービスをベースにしてCloudOneでアプリケーションを構築します。
自動化の活用によるリスク削減
新しい技術やアーキテクチャを導入する間も99.89%の可用性が確保されています。
コストの削減
Spot by NetAppを活用することで、本番ワークロードを最大72%削減しています。
社内ハイブリッド クラウドでのネットアップ製品の利用
お客様第一号として、IT部門はネットアップの製品がネットアップにどのように役立つかを完全に理解できるユニークな立場にあります。多くの企業同様に、私達もServiceNow、Docker Containers、Kubernetes、およびパブリック クラウド プロバイダなどの標準的なテクノロジを使用しています。
Azure NetApp Files、Cloud Volume Service for AWS、Spot by NetAppなどのネットアップ製品はパブリック クラウドの活用を支援し、クラウド プロバイダが提供する柔軟なサービスを利用しながらも費用を最小限に抑えることを可能にしています。
ネットアップのプライベート クラウドには、次のネットアップ テクノロジが大きく貢献しています。
- StorageGRID:アプリケーション バイナリのオブジェクト ストレージ用
- NetApp Trident:パブリック クラウドおよびプライベート クラウドのDocker
コンテナから永続ボリューム要求(PVC)を取得 - NetApp All Flash FAS:Tridentの要求に基づいて、Dockerコンテナ用にスト
レージ ボリュームをプロビジョニング
これまでの経緯
CloudOneハイブリッド クラウド プロジェクトは2018年に始まり、何度も変更と改良を繰り返してきました。現在までにCloudOneは、ネットアップ サポート サイトをはじめとする10種類のティア1アプリケーションに加え、55のアプリケーション、153のデータベース、168のホストスペース、359のマイクロサービスをサポートしています。
このプラットフォームを導入した結果、開発者はより少ないリソースや時間でより多くの
成果を上げています。